◆究竟憐愍の恩〜親の心はいくつになっても子が心配 〜

こんにちは(*^▽^*)

親孝行アドバイザー 秋田谷ゆいかです。


今日は、『仏説 父母恩重経』のなかから

『究竟憐愍(くきょうれんみん)の恩』のおはなし。

『親の大恩十種』の最後です。


「究竟憐愍の恩」とは、

親の心はいくつになっても子が心配なおはなし。

究竟というのは、最後までということ。

憐愍とは、哀れみ悲しむということです。


両親は年老いても、

子どもを慈しみます。


それは、あなたが大人になっても

変わることはありません。


親ごころは、子どもから離れることはないのです。




「己生ある間は、

子の身に代らんことを念い、

己死に去りて後には、

子の身を護らんことを願う」

(父母恩重経)


(親は自分の命が消えるその時まで、

 子供の事を心配し、案じ続けて下さる)


かの歴史上人物『豊臣秀吉』も同じでした。


秀吉は61才で亡くなる直前、

徳川家康前田利家など5人の大名にあて

「息子、秀頼の将来を頼みます。

 何事も、このほかには思い残すことはありません。
 
 くれぐれも、秀頼のことを頼みます。
 
 五人の衆よ、よろしくお願いします」

と震える字で手紙を残したとか。


臨終の際には、徳川家康に対し、

「秀頼を頼む…」

と言い続け、息を引き取ったとも言われています。

これは、秀吉の親心。

天下を取り、全て手にした秀吉の

最後の願いは我が子の幸せだったのです。


確かに、子供が大人になっても、

ちゃんとご飯は食べているのか、

ちゃんと生活できているのか、

と尋ねる親もいます。


口うるさく言われれば、

子どもも「口うるさい」と思うかもしれません。


私もこんな経験をしたことがあります。

もう成人してから、横断歩道を渡るときに、

小さい頃と同様に、手をつなごうとする母。

「つい癖でね」と笑顔でごめんごめんと。


おかしさと同時に、いつまでたっても、

自分が小さいころのことを覚えてくれている

ことに、有難さを感じました。


これも、究竟憐愍の恩だと思いました。

11日間伝えてきた『仏説 父母恩重経

最高の孝行の道を説かれたのが、

父母恩重経』なのです。


ぜひ親孝行をしてください。