◆為造悪業の恩〜どんなに強いものにも対抗し、子供を守るはなし〜

こんにちは(*^▽^*)

親孝行アドバイザー 秋田谷ゆいかです。


今日は、『仏説 父母恩重経』のなかから

『為造悪業(いぞうあくごう)の恩』のおはなし。


「為造悪業の恩」とは、

どんなに強いものにも対抗し、子供を守る恩。


子供の為なら悪い行いとわかっていても

行動に移ってしまう親心。


子供を愛するあまり、

わが身を犠牲にしてでも、

どんなに強きものにも対抗して

親は子供を守ろうとします。


ヴィクトル・ユゴーの、

レ・ミゼラブル(ああ無情)』という小説では、

主人公は貧しさのあまり

子供を養うことができません。

お腹をすかした子供のために、

一切れのパンを盗み、その罪で刑務所に入ります。



しかし家に残した我が子が心配なあまり

何度も脱獄を繰り返し、

最後は19年という懲役刑となってしまいます。


「若しそれ子のために止むを得ざる事あらば、

自ら悪業を造りて悪趣に堕つることを甘んず」

(父母恩重経)


子供が欲しいといえば、

悪いこととは知りつつも、

つい他人の花をも手折ってしまう、

親の悲しさ。


古今東西問わず

子を思う親ごころ。


現代でも、子どもを有名な女子大に

入れたいために、替え玉受験をした

父親がいました。


「為造悪業の恩」の「為」は

「子どもの為」ということ。


子どものために、親は悪いことでもしますが、

その報いは自分が受けることになります。


これは良いことではありませんが、

親が子を思う気持ちが

いかに強いか知らされるおはなしです。